悲しいニュースだけじゃないよ 今日も「虚構新聞」はコロナを笑いに変えるのだった
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現実のニュースをパロディにし、世界の事件を報道する「虚構新聞」には、新型コロナ問題をも笑いに変える記事が掲載されています。不安を煽る現実のニュースに精神的な辛さを感じてしまいやすい時代です。

諷刺・皮肉が利いた「虚構新聞」で、虚実の狭間で生まれる笑いに一息ついてみませんか?今回は、新型コロナ問題に関する「虚構新聞」の記事をピックアップしてみます。

Contents

「働き過ぎ」新型コロナに業務停止命令検討 厚労省

“新型コロナウイルスの国内感染を防ぐため、厚生労働省が今週中にも業務停止命令の行政処分を検討していることが18日までにわかった。感染拡大の背景にあるウイルスの過重労働が不正行為にあたるとしている。発令されれば、ウイルスは国内での活動が禁じられる。”

このように始まる記事には、新型コロナウイルスが国内に新規参入し、世界に進出していることを指摘、働き方改革を進める厚生労働省が「働きすぎ」を指摘したと書かれています。

そして、“医療に詳しくない高齢者に普通の風邪と偽る手口で不正感染させるなど、過重労働以外の悪質な行為も常態化”している悪質性や、過重労働と悪質な行為の両方が問題視されていることを指摘しています。

確かに、新型コロナウイルスが会社員だとしたら、非常に働きすぎです。弱って飛散できなくなるまで働かせているなら、相当なブラック体質とも言えるでしょう。

https://kyoko-np.net/2020031801.html

 

「みんなで協力すれば立ち向かえる」スイミーさん、マスク姿で語る

「虚構新聞」の20206月の記事には、絵本「スイミー」に登場する主人公の魚スイミーへのインタビュー記事が掲載されています。

海での生活の変化についてスイミーさんは、

“「新型コロナウイルスは水中でも長時間生存するらしい」という情報が、海の生き物たちに伝わってからは、陸上と同じようにほとんどの生き物が活動を自粛していました。”

と、岩陰でじっと動かない新しい生活様式について語っています。

さらに、

“今までのようにみんなで集まって大きな魚のように振る舞おうとすると、どうしても「密」になってしまいます。一時はチームの解散も考えたんですが、密は変えないまま、マスクの着用、うがいやヒレ洗いを徹底することで対応することにしました。”

と、「密」への対応についてもスイミーさんは言及しています。

そして、マスクを口に付けた魚のスイミーさんの姿に、記者は魚はえらで呼吸するのではという質問をしていない点も笑えます。

現実の世界でも、新型コロナウイルスの感染症対策について、様々な不便を感じながらも、多くの人が新しい生活様式を模索しています。今までと同じではない、当たり前のことができない事態に困惑する自分たちの姿と、絵本の世界の「もしも」を考えてみると、やれることはあるという前向きな気持ちになれるのではないでしょうか。

https://kyoko-np.net/2020060501.html

「当面生き延びて」天国が入国禁止措置 新型肺炎で

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、多くの国が入国禁止の措置を取っています。「虚構新聞」では、天国も入国禁止措置を発表したと報じられました。

記事には、天国が入国禁止の措置を取るのは約100年ぶり3度目で、前回は20世紀初頭のスペイン風邪、その前は14世紀に流行したペストの時だと書かれています。

“天国では世界保健機関(WHO)が2月24日に「潜在的なパンデミックの可能性がある」と発表したことを受け、入国審査を厳格化。富裕層の入国を禁止するなど、針の穴を通るより厳しく管理していたが、今月に入って教皇庁のあるイタリアで爆発的に感染が広がったことから、全ての国を対象とする入国禁止措置を決めた。また、地獄からの難民を受け入れてきた蜘蛛の糸も4日付で切断した。”

当面は生き延びるために、手洗い・うがいなどで乗り切ってほしいとも付け加えられています。実際に、20206月の時点で日本からの渡航、日本人に対する入国制限を取っている国と地域は世界177ヵ国あり、日本からの渡航者に入国後の行動制限措置を取っている国と地域は85ヵ国です。

71日からはEUが日本を含む十数か国からの渡航を解除する方向となっています。自由に海外旅行を楽しめない現状は悲しいものの、天国への入国制限なら嬉しいニュースと言えるでしょう。

しっかりと生き延びて欲しいという天国の広報官の言葉も微笑ましいものです。

https://kyoko-np.net/2020030501.html

「新型肺炎、豆より怖い」鬼材派遣会社、自宅待機を指示

節分の日の「虚構新聞」には、鬼派遣会社の記事が掲載されました。

“鬼材派遣会社の百鬼夜行(本社・黄泉市比良坂町)は3日未明、新型コロナウイルスによる肺炎が拡大していることを受け、今年の節分派遣を見合わせ、社員に自宅待機するよう指示した。”

とのことです。

ちょうど、マスク不足が社会問題化した頃なので、派遣する全鬼のマスクが確保できなかったことから、鬼の派遣ができなくなったという事情が書かれています。赤鬼や青鬼がマスクをした姿を想像すると、特徴的な牙が隠れてしまって迫力が失われないかと少し心配になってしまいます。

記事によると、WHO(世界保健機関)には人から鬼への感染例は報告されていないそうです。

しかし、マスクを着用せずに幼稚園や保育園、神社などの「密」な場所を巡回することはリスクが高いため、自宅待機が指示されたとのことでした。赤鬼さんは、“ウイルスの怖さは豆とは比較にならない。”とインタビューに答えています。

https://kyoko-np.net/2020020301.html

 笑顔の男の子

テレパシーに目覚める会社員が急増 「接触」禁止で能力開花

新型コロナウイルスの感染拡大では、社会的距離「ソーシャルディスタンス」という言葉が使われるようになりました。

「虚構新聞」でも早速、ソーシャルディスタンス関連のネタ記事が書かれています。

“超能力者の資格認定を行う日本サイキック協会によると、同協会がテレパシーの有資格者として認定した人は5月末の時点で30万人を超えた。その大半が会社員だという。昨年の認定者は215人だった。”

と、接触を避けながら仕事をするうちに、新しいコミュニケーション能力が自然と身についたという記事が書かれています。特にテレワークが認められず、緊急事態宣言中も出社を強いられた人たちは、間隔の確保や会話禁止などの規定の中で、ジェスチャーゲームのようなやり取りを続け、テレパシーが身についたとのことです。

従来のコミュニケーションが取りづらい状況が今後も続けば、もしかしたら全く新しいコミュニケーション能力が開花するかもしれません。

マスクで顔の半分が隠れて表情が読み取りにくく、テレワークで画面越しに会話をする状況は、やはり相手の心理が分かりにくくコミュニケーションに難しさを感じやすいと言えます。

新型コロナウイルスの感染拡大が、新しい時代の新しいコミュニケーションの形を作っていくことは実際に起こり得るでしょう。人類の潜在能力が活性化するという可能性も全くないとは言えないかもしれません。

https://kyoko-np.net/2020060901.html

 

思わず笑ってしまうタイトルの数々に、新型コロナ問題で沈んでいた気持ちも少し明るさを取り戻せそうです。しかも、新しい世界の可能性まで見えてきて、ありえない角度から問題を見直してみることの楽しさも発見できたのではないでしょうか。

テレビ報道では、感染者数の増減などが繰り返され、いつ収束するか分からない不安、第二波の懸念など、新型コロナ問題が常に同じ切り口で取り上げられ、変わらない現実に閉塞感を感じている人も多いはずです。もちろん、正確な情報を得ることも大切ではあるものの、たまには肩の力を抜いて、虚構新聞の記事を楽しんでみてください。

 

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