皆さんは「障がい者グループホーム」という言葉を
ご存知でしょうか?
別称・共同生活援助と呼ばれる
障がい者グループホームは、
障がいのある方が地域社会で共生するために
「障害者総合支援法」の中で規定されている
障害福祉サービスのひとつです。
国・行政が支援する障がい者グループホームは、
障がいのある方々が共同で生活をすることで、
彼らの「できること」を尊重し、
必要最低限の生活支援を行う
「シェアハウス」のようなものです。
アニスピホールディングスは
障がい者グループホームの立ち上げから
運用までをサポートするレベニューシェア型の
「わおん(WAON)」「にゃおん(NYAON)」などを
運用している企業です。
アニスピホールディングスは
パートナーである事業主を募集し、
パートナーは一定の支援を受けながら
障がい者グループホームの運用をします。
パートナーとアニスピホールディングスが
二人三脚で進める障がい者グループホームは
共生型の社会を目指す日本において
近年注目を集めています。
今回はそんなアニスピホールディングスについて
徹底的に調査していきます。
Contents
アニスピホールディングス(わおん)の事業モデル。フランチャイズとレベニューシェアの違いとは
まずはアニスピホールディングスが運営する
「わおん(WAON)」や「にゃおん(NYAON)」が、
どのようなサービスなのか、
ビジネスモデルやマネタイズが
どうされているのかを詳しく見ていきましょう。
アニスピホールディングスは
2016年に設立された企業で、
東京都千代田区に本社があります。
会社名 | 株式会社アニスピホールディングス (旧社名:株式会社CARE PETS) |
所在地 | 〒102-0074 東京都千代田区九段南3-1-1 久保寺ビル3階(2020年4月13日に移転) |
設立年月日 | 2016年8月5日 |
資本金 | 53,000,000円 |
代表取締役社長 | 藤田 英明(ふじた ひであき) |
顧問 | 亀山 幸吉(淑徳大学短期大学部名誉教授) |
取引銀行 | 三井住友銀行 日比谷支店 みずほ銀行 渋谷支店 |
代表取締役社長である
藤田英明氏の経歴については、
わおんの公式サイトで
以下のように記載されています。
https://waonpet.com/greeting/ 会社自体は2016年に設立となっていますが、 藤田氏は以前から 福祉に関連する事業を行っており、 このビジネスモデルにたどり着くまでに 様々な経験をしていることが分かります。 文章の中でも紹介されている通り、 わおん(WAON)はどうやら「ペット共生型」の 障がい者グループホームのようです。 すなわち、軽度の 「精神障がい者」 「知的障がい者」 「発達障がい者」 「⾝体障がい者」といった方々が、 一つ屋根の下で犬・猫などの動物と共に 共同生活をすることによって、 生活の質(QOL)を高め、自立支援をしようとする グループホームを提案しています。 ただの障がい者グループホームではなく、 動物と共生することを提案していることも 画期的ですが、 アニスピホールディングスが 他の企業と違っているのは、 そのわおん(WAON)をレベニューシェアで パートナーに提供していることです。 レベニューシェアという言葉を始めて 聞く人も多いのではないでしょうか。 レベニューシェアとは、 いわゆるフランチャイズ契約や ライセンス契約といった 提携手段の一つです。 簡単に言えば、 アニスピホールディングスは 事業主を集めて、 わおん(WAON)のサービスモデルを提供して 事業を拡大しています。 実際に2020年11月時点で 370拠点がオープンしており、 今や全国に広がりつつある 障がい者グループホームの一つです。 フランチャイズやライセンスと レベニューシェアの違いについては 公式サイトでも解説されています。 基本的には運営サポートがない サポートがないため安い ブランドは自由 実際にレベニューシェアは Webやアプリなどの開発分野においても 良く採用される方法です。 フランチャイズでもライセンスでもない レベニューシェアは、 などのメリットがあり、 事業主にとってメリットがある手法だと 言えるでしょう。 しかしながら、 レベニューシェアとは一般的には あまり聞き慣れない言葉なので 難しいと感じる人もいるでしょう。 実際に違いが良く分かっていない人も 一定数いると思われます。 フランチャイズだと ブランドコントロールのために 本部から様々な細かい指示が出され、 オーナー(事業主)は基本的に従わざるを得ません。 実際にわおん(WAON)では ブランド名は自由、 ビジネスモデルのカスタムは自由、 業者の指定・サービスモデル変更の禁止はなし、 としているようですので、 フランチャイズよりはかなり緩い縛りになっています。 では、実際のサポート内容は どういったものがあるのでしょうか。 わおん(WAON)の各コースに含まれる 開業スタートアップセットの中には 「マーケティング調査」 「事業計画策定」 「物件調査」など 事業に最低限必要なものから、 「面接・採用」 「入居契約書の作成」 「国民健康保険団体連合会への給付請求方法」など 事業が実際に始まった後に関連する コンテンツも含まれています。 アニスピホールディングスでは 嵐山エリア・江戸川エリア・八千代エリアに 直営店舗もあるため、 実際にノウハウやマニュアルが 蓄積されているということでしょう。 一方で、あくまでパートナーは事業主でもあるため、 最初はある程度のサポートは受けつつも、 自力で解決していくことも必要になってくるでしょう。 障がい者グループホームは あくまで障害者総合⽀援法に基づく 「共同⽣活援助」の事業所指定を 受けなければいけません。 そのため、どこでも良いというわけではなく 条件にあった物件を見つける必要があります。 アニスピホールディングスでは グループ会社に株式会社空き家活⽤研究所があり、 障がい者グループホームに 特化した物件情報を保有しています。 ゼロから情報を集めるよりも早く確実に 要件を満たした物件の紹介を受けることができ、 開業までのスピードを早めることができるでしょう。 ただし最後は各都道府県知事が 事業所指定を行うかどうかが重要になります。 アニスピホールディングスと パートナーが連携を取って 物件を慎重に選ぶ必要があると言えるでしょう。 わおん(WAON)では推奨物件として、 いくつか基準を設けているようなので、 こちらも確認の必要があります。 保護犬、保護猫に詳しい方は ご存知かと思いますが、 保健所や動物愛護センターなどで 里親になろうとする場合は 原則として個人でないとできません。 なので、わおんで新たにグループホームを立ち上げ、 保護犬、保護猫を迎える場合は オーナー自身が里親として迎えるほかありません。 その他の一部NPO法人であれば 個人でなくても里親になれる可能性は あるかもしれませんが、 基本的には個人がなるものなのです。 わおん(WAON)の各コースに含まれる 開業スタートアップセットの中には 「保護犬紹介」との表記がありましたので、 あくまで支援をしてくれるということでしょう。 またレベニューシェア比率が 3%から4%に高くなる代わりに、 保護犬・猫を保護しない 選択肢を取ることも可能なようです。 その場合、追加の1%は 動物愛護関連団体または福祉団体に寄付される という記載がありますので、 アニスピホールディングスとして 動物愛護や福祉に貢献しようという スタンスが感じられます。 アニスピホールディングスの わおん(WAON)について、調査いたしました。 社会福祉と動物愛護、 その両方が抱える社会問題に対して 独自のアプローチをしている ペット共生型障がい者グループホームは 今の日本にとって 必要な取り組みであることは間違いないでしょう。 アニスピホールディングスの経営理念は であり、スローガンとして を掲げています。 事業主にとってメリットの多い レベニューシェアを採用していますが、 初期投資の額は決して安いとは言えず、 事業主にとっては大きな決断になるでしょう。 決断の前には冷静になって、 一つひとつの疑問や不安な点を 解決していくことが必要です。 今後も引き続き調査を続け、 新しいことが分かったら追記していきます。
フランチャイズ
ライセンス
発注業者の指定や取り決め、
違約金などが発生するサポート体制は充実初期投資が高額ブランドイメージ統一のため
さまざまな取り決めがある業者との契約などは自由
実際のサポート内容
物件探しが大変?
保護犬・猫を迎えるにあたり知っておきたいこと
最後に