自宅でスキル次第で稼げるとの噂がある一報、「クライアントからお金が振り込まれてこない。詐欺に遭ってしまった。」「WEBデザイナーになるための商材を買わされたのに仕事が来ない。騙されたのかも。」「時給換算したら500円くらいの仕事しかなくて…。」といった情報も耳にします。
本当のところはどうなのかフリーランスでWEBデザイナーをされている中井昌暁さんに聞いてみました。
在宅WEBデザイナーってどうなの?
中井さんは在宅のWebデザイナーとして活躍されていますね。でも最初は会社勤めされていたそうですね。
「美大を卒業してすぐWEB制作会社に入りました。WEBデザイナーとしてのスキルはそこで身につけました。バリバリに朝から晩まで働いていたんですけど、自分の時間が取れないことに不満があって独立して今はフリーランスで働いています。時折カフェやコワーキングスペースを使うこともありますが、主に自宅で仕事をしています。」
自宅だとダラけてしまいそうで心配です!
「フリーランスになった最初は起きるまで寝てましたよ(笑)でも生活リズムが会社員とあまりにも違いすぎて身体を壊してしまったんです。今は健康的に朝型生活です。
自宅での作業は誘惑が多いので、僕はリラックスする場所と集中する場所は分けています。なのでソファーの部屋で仕事をしたことは一度もないですよ。絶対寝ますから(笑)。ちゃんと作業に集中できる仕組みを作ることが大切ですね!」
なるほど。意思が強いだけでなく在宅の誘惑にうまく対処する仕組みを構築することが大切なようです。
「つい寝ちゃったとか、だらけちゃった、とかはダメなんですが、生産性が落ちたときの気分転換は積極的にしていて、近所を散歩したり、ジムに行ったり、作業場所をカフェに移したりもします。こういう時にアイデアが出てきたりするので侮れません。オフィスに勤務している会社員だと同僚に探されちゃいますが、在宅ワーカーだとその心配はないので、そこは在宅でよかったところですね。」
仕事の途中にジムでリフレッシュ!カフェで仕事!これは捗りそうです!
通勤電車に乗る必要もないし、在宅で仕事ができるっていいですね!
在宅WEBデザイナーって稼げるの?
在宅での仕事に興味が出てきました!でも気になるのは収入なんですが…。
「会社勤めのWEBデザイナーの場合、だいたい年収300~400万円あたりが相場です。そして企業に所属していないフリーランスの在宅WEBデザイナーは会社勤めの方と比べるとやはり年収は低くなることが多いです。」
うーん、やっぱり収入が安定しない職業なんでしょうか…。
「在宅WEBデザイナーの中でも軽作業に従事できるくらいのレベルの人っていっぱいいるので、誰でもできちゃうような仕事だと、どうしても安く買い叩かれてしまうんですよね…。時給計算したら500円だった、みたいな。なので単発での簡単な依頼ばっかりだと立ち行かなくなると思います。なのでスキルと経験を磨いてより高単価の仕事ができるようになっていくことが必要です。ベテランのデザイナーだとフリーランスとしての自由を確保しつつ年収400~500万円以上も狙えます!」
詐欺とかってありますか?
あと気になっていることが…。WEBデザイナーに報酬を払ってくれない会社とか仕事を斡旋するとか言って商材のお金を取るみたいな詐欺とかってやっぱり多いんですか?フリーランスだと誰も守ってくれないし心配です!
「納品したのにクライアントからお金を払ってもらえなかった、作業している途中からまったく連絡が来なくなってせっかく作業したのに宙ぶらりんになってしまったっていう話はよく聞きます。あと商材詐欺ってまだあるんですよね…。Instagramなどで募集していて引っかかる人いるのかなって感じですが。」
やっぱり多いんですね…。気をつけることは何かありますか?
「今はネットで気軽に募集できますし、なかなか身辺調査もできないので。自分で気をつけるしかないですね。依頼サイトの口コミや実績をチェックしたり、依頼主の会社のホームページなどを検索して実在する会社か確認してください。あとTwitterなどSNSで詐欺業者や問題のある業者については情報交換がされているのでそちらも見るといいと思います。あと契約書をきちんとかわさない企業はかなり危ないですので注意してください!」
なるほど、ちゃんと調べて自分で自分を守らないといけないですね!
在宅WEBデザイナーを目指す人へのアドバイス
在宅デザイナーを目指す人へのアドバイスをお聞きしたいです!
「長く在宅WEBデザイナーをやっていくためには、ただ作業に従事するだけでなく、WEBデザイナーとしての年収を上げられるように取り組んでいくことが必要です。」
具体的にはどんなことが必要なんでしょうか?
「基本的なことになりますが、様々なソフトを難なく使えるようになることですね。photoshopやillustratorが有名ですがそれだけでなく他のソフトの知識もあると表現の幅が広がって重宝されます。以前に『スマホで編集した感じの素人っぽい画像』っていう発注が来たこともあり、僕は女子高生御用達のスマホの画像編集アプリも使いこなしますよ(笑)」
なるほど。中井さんがスマホアプリを駆使しているのは想像つきませんが…(汗)。他にはありますか?
「CSSやHTML、Javascrip、あとJavaなどのプログラミングがわかるとかなり重宝されますし、希少性が増します。その時々でメジャーな言語が異なったりしますので、プログラミングについては常に勉強していく姿勢が大切です。」
プログラミングの知識も必要なんですね!習得にすごく時間がかかりそう…!
「あとこれ大事なんですが、クライアントが何を望んでいるのか、をちゃんと把握して要望通りに作れることがお金を貰えるデザイナーの条件になります。カッコいいデザインが作れますよ、だけだと趣味で止まってしまうので、マーケティングとか広告についてのインプットもしていくといいです。」
うーん、カッコよくてもお客さんが気に入らなければボツになっちゃいますもんね!
「技術がつけば、変な詐欺や業者に搾取されずにいいお客様だけが寄ってきてくれるようになります。年収も上がるし、スキルは付くし、魔除けにもなるし、いいことづくめなので、ありきたりですがフリーランスこそ成長に貪欲にどんどん勉強しましょう!」
在宅での仕事は自由だし楽しそうだけど稼ぐためには努力が必要なんですね!
中井さん貴重なお話ありがとうございました!