本記事においては取材をさせていただき、取材費用をいただいた上で掲載しています。
今回は、渡辺パイプ株式会社のグリーン事業部について取り上げていきましょう。
渡辺パイプ株式会社は、東京都中央区築地に拠点を構える会社で、建設・土木・水道工事・電気工事・リフォームなど、幅広い分野において業務を手がけております。
大きく分けて、「水と住まいの事業部」と「グリーン事業部」の2つがあり、水と住まいの事業部では住まいに欠かせない商材やサービスをワンストップで行っているのが特徴です。
では、グリーン事業部では具体的にどのような取り組みを行っているのでしょうか?
そこで今回は、渡辺パイプ株式会社のグリーン事業部に焦点を当て、グリーン事業部の取り組みや商品・製品の特徴、サービスの特徴などを詳しくご紹介していきましょう。
渡辺パイプのグリーン事業部がどのようなことに取り組んでいるのか気になっている方は、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
グリーン事業部の取り組み
グリーン事業部は、施設園芸における管理農業・IT農業を推進し、ビニールハウスの開発や栽培システムや肥料の提案・提供などを行っています。
農業は、将来性が高く新たな成長性が見込まれる分野です。
そんな中、近年は国内において耕作放棄をした土地が増加傾向にあり、既に40万を超えていると言われています。
日本は深刻な人口減少に陥るとされていることもあり、人の手による栽培や園芸ではなく、施設園芸こそが安定供給の鍵になってくるのではないかと言われているのです。
渡辺パイプ株式会社は、当初日本で初となるビニールハウス専業メーカーとして展開してきました。
当時、ビニールハウス専業メーカーはなかったのですが、ビニールハウス分野に特化したことでパイプハウスや鉄骨ハウスを活用した施設栽培の重要性を見出すきっかけとなりました。
ビニールハウスの中は、天候に左右されず安定した栽培を実現できます。
現在、グリーン事業部では総合グリーンデベロッパーとして農業ハウス・栽培システムといった多くのサービスを提供しています。
その中でも注目したいのは渡辺パイプ独自のグリーンハウスと栽培システムです。
グリーンハウス
パイプハウスをはじめとする、大型のガラスハウスなどの商材を扱っています。
グリーンハウスだけでなく研究施設・商業施設など幅広く手掛けており、ジャンルを問わず活用できることも特徴と言えます。
渡辺パイプ独自のパイピング技術を活かし、強度の高い経済的な温室を実現しており、中長期的に見てもメリットが多いです。
グリーンハウスは屋根が左右対称で受光量も均一になるので、通気性に優れており、積雪地帯・強風地帯でも安心して栽培できるという強みもあります。
栽培システム
養液栽培システムの「ガイア」と呼ばれるシステムを活用し、安定した施設園芸・施設農業をサポートしています。
作物の用途に合わせ、計画的に作物が栽培できるのはもちろん、病害虫対策や快適な作業環境をローコストで作れることが魅力です。
施設農業には周年栽培ができるというメリットがありますが、そのメリットを最大限に活かすことができることも渡辺パイプの栽培システムの特徴と言えます。
グリーン事業部の商品・製品の特徴
ここでは、グリーン事業部で取り扱っている商品・製品をいくつか紹介していきましょう。
グリーン事業部では、グリーンハウス・ガイアシリーズ・鑑賞用温室・研究用温室・農業資材、設備などを扱っています。
Uシリーズ
新素材タフパイプを採用したUトラス型のパイプハウスをはじめ、Uトラス連棟型・UK型・U連棟型などがあります。
国内においてはスタンダードなグリーンハウスとなり、昔から人々に親しまれてきた仕様でもあります。
Wシリーズ
軒高4.0m以上、開口6.4~9m以上を実現したのがWシリーズです。
周年栽培や大規模栽培に適しており、トラス屋根構造とパイル基礎を採用することで採光性とコスト削減による工期短縮がメリットです。
Vシリーズ
間口の広さが最大24mまでに対応可能な広々とした空間が特徴のVシリーズです。
天候に強く、大きな屋根で均一な受光量も特徴です。
ガイアイチゴ
立体栽培式によるイチゴ栽培が可能です。
300坪で23000株の栽培ができ、収穫力が高いです。
通路は車イスやベビーカーで通ることもでき、イチゴ園やイチゴ狩りにも適しています。
ガイアトマト
養液栽培で、品質の高いトマト栽培も可能です。
セラミック培地・木質繊維成形のエコファイバー培地を活用しているので、安定した収穫量も確保できます。
ガイアリーフ
1年で多品種栽培ができるのがガイアリーフの特徴で、葉菜類専用の栽培システムを使って安定栽培が可能です。
観賞用温室
熱帯温室・レジャーセンター・フラワーパーク・レストランなど、観賞用温室の活用は幅広いです。
特殊な設計やドーム型の温室も手掛けており、デザイン性を備えた構造物の提案が可能です。
また、シンボル的な存在として活用できるので、観光地にも適しています。
研究用温室
世代促進用・恒温恒湿型・耐病研究、交配用・作物生体解析実験などの活用できるのが研究用温室です。
農業資材・設備
渡辺パイプは、グリーンハウスに必要な部材やパイプ結合部・フィルムなどの農業資材のほか、カーテン装置や換気装置などの様々な設備も取り扱っています。
具体的なサービス内容
渡辺パイプのグリーン事業部では、ユーザーが安心して施設園芸・施設農業ができるよう、様々なサービスや情報提供を行っています。
サービス①:3年補償
グリーン事業部のサービスとして代表的なものがこの3年補償です。
例えば、渡辺パイプにおいて温室の設計・施工をした場合、補償が3年間続きます。
強風や積雪・落雷・火災・水害・爆発・車両事故・水漏れ・盗難など、対象となる範囲も幅広く、安心して施設農業が行えます。
サービス②:フィルム張替補償
グリーンハウスや温室のフィルム張替補償もあります。
張替直後に何らかの被害を受けた場合、フィルムの種類によっても期間は異なりますが補償が付いています。
2~12ヶ月まで補償してくれるので、フィルムを選ぶ際に確認しておくと良いでしょう。
サービス③:リフォーム補償
既存のグリーンハウスや温室のリフォームを渡辺パイプで行った場合、12ヶ月の災害補償が付きます。
補償金額は工事金額によって異なります。
サービス④:有益な情報提供
グリーン事業部では、インターネットを活用して顧客に必要な知識や有益な情報を提供しています。
渡辺パイプの新商品・新製品情報も入手できるので、希望に合うハウスやシステムをすぐに活用できるというメリットもあります。
また、全国の生産者や大学講師が参加するオランダ農業研修も随時行っているので、最新の農場や市場に触れるきっかけとなるでしょう。
他にも、顧客の要望や困りごとに対応する窓口も用意されており、安心して利用できるのがポイントです。
渡辺パイプの最新情報を紹介
渡辺パイプはハウス内の明るさにこだわった新型ハウス「八角クリアハウス」を1月から発売しています。
光合成を妨げていた鉄骨ハウスの問題を解消し、十分な太陽光を作物に送ります。
低コストでの導入が可能なので、全国どこでも取り入れることができるでしょう。
風や雪にも強く、天候に左右されません。
まとめ
今回は、渡辺パイプの大きな強みであるグリーン事業部について詳しく解説してきました。
グリーンハウスや温室・ガイアシリーズの栽培システムで取り組む施設農業は、今後の農業の主流になる可能性が高いです。
そこで渡辺パイプは、総合アグリデベロッパーとして専門知識とノウハウを活かして、農業に携わる生産者の心強いパートナーになってくれるのです。
近年、気候変動や少子高齢化が深刻になり、農業をどのように継続していくか悩んでいる生産者も多いでしょう。
渡辺パイプのグリーン事業部は、そんな生産者に適切で柔軟なサービスを提供しているのではないでしょうか?