我が子が「嘘」をつき始めたら?親に知ってもらいたい大切なコト
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子どもの成長は親にとってとても嬉しいことです。しかし、子どもが成長していくと、嘘をつくようになっていきます。多くの場合、2歳~4歳くらいになると嘘をつくようになるのですが、親の立場からするとそんなに幼いうちから嘘をついていると将来が心配だと思ってしまうでしょう。そこで今回は、子どもが嘘をつき始める年齢に差し掛かった親に知ってもらいたいことをご紹介します。

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子どもがつく嘘にはどのようなものがあるのか

子どもが嘘をつくのは、親が追いこんでしまっている、親の期待に応えようとしているといったことが原因になっている可能性も少なくありません。そのため、嘘をつく悪い子だと叱るだけではなく、なぜ嘘をついたのかという原因を探ることも大切になってくるのです。まず最初に、子どもがつく嘘にはどのようなものがあるのかを見ていきましょう。

・幼児期の子どもがつく嘘

子どもは、2歳半くらいから嘘をつくことが増えてきます。しかしこの頃は、空想の中の出来事や願望を話しているだけでというケースがほとんどなので、嘘をついているという意識はほとんどありません。3歳くらいになると、自分自身が話していることと現実が違うということが分かり始めます。幼児期の嘘は、知能の発達を示すものでもあるので、一過性のものだと考えられています。嘘をかなりついてしまう時期もありますが、それは叱られることから身を守るための本能的なものなので心配する必要はないでしょう。

ただし、あまりにも頻繁に嘘をついたり、大きな嘘をついている場合は、子どもの心に何らかの負担がかかっている可能性があるので、話をよく聞いてあげる必要があります。話を聞く時は、嘘を頭ごなしに叱ったり、なぜ嘘をついたのかを問い詰めたりするのではなく、しっかりと話を聞くことに集中してください。もしも話を聞いても解決が難しい場合は、保険センターや児童相談所への相談も視野に入れることをおすすめします。

・学童期の子どもがつく嘘

学童期の子どもは、意識的に嘘をつくようになります。この時期も、叱ったり、問い詰めたりする前に、何かSOSを発しているのではないかということを視野に入れる必要があります。子どもは、自分に何が起こっているのか理解できないことも多く、嘘の説明をしてしまうことがあるのです。事実を話せたとしても、具体的に説明することが難しく、嘘をついてしまいます。いじめなどに会っている時は、親に心配をかけないように嘘をついてしまうケースもあります。それ以外では、見捨てられ感を感じている学童期の子どもも嘘をつくことが多い傾向にあると言えるでしょう。長男や長女で我慢をする機会が多いと見捨てられたと感じやすくなります。そのような子どもが嘘をつく心の奥には、「私のことも見てほしい」とか「僕の話も聞いてほしい」といった気持ちが潜んでいます。長男や長女で我慢をする機会が多い場合、きちんと話を聞ける時間を設け、大切な子どもの1人だということを伝えるようにしてください。もしも、親だけでこのような悩みを解決できないと感じたら、学校などに相談をしてみるのも良いでしょう。

・思春期の子どもがつく嘘

思春期を迎える小学校高学年以降は、親に対して隠し事が増える傾向があります。これは、大人へと成長していく過程でなくてはならない発達なので、極度に心配をする必要はありません。もちろん、幼い頃と同じように親の気を引きたいためにつく嘘もありますが、この時期の嘘で親が心配なのは周りに迷惑をかけてしまう嘘や責任から逃れようとする嘘ではないかと考えられます。また思春期には、親に心配をかけないために会えて嘘をつくこともあります。思春期は、学校での人間関係がうまくいっていことが原因になっている可能性が大きく、金銭トラブルやいじめなどの問題が身を潜めている可能性もあるでしょう。また、夫婦関係がうまくいっていないと子どもにも良くない影響を与え、親の負担を減らすための嘘をつくこともあります。

思春期の子どもはとてもデリケートなので、無理に話を聞き出そうとしたり、説教をしたりするのは逆効果です。そのため、まずはきちんと子どもの気持ちに耳を傾けるという姿勢が大切だと言えるでしょう。それでもなかなか親には本心を話してくれないのが思春期です。どうしても難しい場合は、スクールカウンセラーなどの専門家の力も借りて、対策を考えていった方が良いと言えます。

子どもが嘘をつくようになると、親は自分の育て方が悪かったのかと責めてしまうこともあります。しかし、成長の過程で大切なポイントになっていることがほとんどなので、しっかりと子どもと向き合い、話を聞いてあげることが重要だということを覚えておくと良いでしょう。

子どもが嘘をつかないようにするには周りの大人の対応が重要

子どもは成長の過程で嘘をつく時期がありますが、周りの大人の対応によってはその嘘を慢性的なものではなくすこともできます。では、どのような対応を大人が取るべきなのか見ていきましょう。

・過度な罰を子どもに与えない

子どもは、親や教師から過度な罰を与えられると嘘をつきやすくなると言われています。実際に、西アフリカで行われた研究の中で生徒への罰を行う学校とそうではない学校を比較したところ、罰を行う学校の生徒の方が嘘をつきやすいという結果がでました。また、ルールを押し付ける親に育てられた子ども嘘をつきやすい傾向にあります。

・嘘をつかれた相手がどのように感じるかを教える

子どもは、嘘をつかれた相手がどのように感じるのかまで考えられていないことも少なくありません。そのため、嘘をつかれた相手がどのように感じるかを教えることも重要なポイントです。そして、倫理的にも問題があることをしっかりと理解できれば、嘘をつくことが悪いことだと認識できます。嘘をつくことが悪いことだと分かれば本当のことを話してくれるようになるので、本当のことを話せたら褒めてあげてください。

・嘘だということを指摘する

子どもは幼いうちであればあるほど、空想とリアルの境界線が曖昧になっています。そのため、子どもが嘘を事実だと思い込んでいる可能性もあります。そのような場合は、嘘だということをしっかりと指摘してあげることも大切です。子どもがつく嘘は、相手を騙そうという気持ちや悪意を持っていないケースもあるので、嘘の真偽をしっかりと確かめて上で指摘するようにしましょう。そうすることによって、空想とリアルの境界線をしっかりと線引きできるようになっていきます。

子どもが嘘をつくことは良くあります。程度によっては心配しなければいけませんが、大人が過度な罰を子どもに与えない、嘘をつかれた相手がどのように感じるかを教える、嘘だということを指摘するというポイントを押さえて接していれば嘘をつかなくなるでしょう。

成長の過程で子どもは嘘をつく時期がやってきます。それは、成長しているという証でもあるので、過剰に反応しすぎるのはよくありません。もちろん状況や内容によっては、しっかりと注意をしなければいけない場面もありますが、幼児期、学童期、思春期というそれぞれの時期ならではの嘘であれば過剰に心配をしなくても大丈夫です。もしも、心配でどうしようもないという場合は、学校や児童相談所など相談に乗ってくれる施設の担当者に話を聞いてもらうと良いでしょう。

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