「日本人は親切」はもう古い?!「レディーファースト」についてTweetした結果
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ここ最近、話題となったTweetがあります。それは、「レディーファースト」に関してのTweetです。今でこそ男女平等が叫ばれていますが、そんな時代でも日本では「レディーファーストの意味が分からない」といった反発が目立っていました。今回は、そんなレディーファーストについてTweetした結果、どのような反応が日本人から出てきたのかご紹介していきましょう。

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日本人は親切?不親切?

昔から、日本人は親切だと海外からも称賛を受けていましたが、現在も日本人は親切なのでしょうか?レディーファーストについてTweetした内容とは、ある女性がニューヨークでは席を譲ってくれていたけど、2週間ほど滞在していた東京では毎日電車に乗っていたが1度も席を譲ろうとする人に会わなかったとあります。このTweetは多くの人に拡散され、たくさんの個別メッセージが届いたようです。日本の都心部では、電車が主な交通機関となっており、多くの人が利用しています。そのため、仕事の通勤や学生の通学以外にも高齢者や妊産婦、子どもの移動手段にもなり得るのです。多くの人が利用している電車ですが、日本では電車が到着すると同時に我先にと、まるで椅子取りゲームをしているかの如く、椅子を取り合います。椅子に座れたら、すぐに目を閉じたりスマホ画面に熱中したりすることが見受けられるでしょう。周囲への関心を一切なくしてしまうことで、席を譲らないようにしているとも思える行動です。また、電車には優先席が設けられていますが、そんな優先席にも健康な人が当然のような顔で座っている光景もよく見られます。電車を待つ時には列にしっかりと並んでいて日本人の行儀の良さを感じられますが、それが電車内に入ってしまうと途端に自己中心的で自分の都合しか考えないような行動をとってしまうのです。

それに対して、外国人は積極的に女性や高齢者、妊産婦、子ども連れに席を譲っている姿が見受けられます。問題提議したTweetでも、あの忙しい街と言われているニューヨークですら席を譲ってくれる現状が当たり前となっているのです。このことから、日本人が親切と言われていた時代はその面影なく消え去ってしまったのではないかと考えられます。

レディーファーストTweetの反応から見えてくるもの

レディーファーストTweetは、多くの反響を呼んでいると前述した通り、女性からの共感が寄せられていると同時に、一方では「レディーファースト自体意味不明だ」というコメントや「女が席を譲られて当然と思うのはおかしい」、「宗教や文化の違いだ」といったコメントが寄せられていたそうです。以前から電車の席問題は、たびたびSNSでも話題に挙がっており、その問題は現在の日本でも注目度が高い問題となっていることが分かります。電車で席に座りたいと考えるのは、誰でも同じでしょう。仕事で疲れていたり、体調が悪ければ特にそう考えます。

しかし、そうでない人も少なからずいるのではないでしょうか?電車の席問題で、日本が悪い国だとは言いませんが、良くも悪くも周囲に対して無関心な国だと言えるでしょう。「男女平等」が日本で浸透しているということも考えられますが、果たしてこのような男女平等は、日本を豊かにしてくれるのか甚だ疑問に感じられます。そして、世界経済フォーラムにおける男女平等ランキングが発表された際に日本は149ヶ国中何位だったのか予想がつく人はいるでしょうか?

世界規模での男女平等ランキングで、日本は何と149ヶ国中110位でした。G7でも最下位という位置付けとなっており、日本は男女平等が浸透している国とは言えないことが分かります。むしろ、この結果から男女不平等となっていると考えられます。

レディーファーストを知らない日本人

レディーファーストに対してのTweetに、「レディーファースト自体意味不明だ」というコメントがあったように、日本人はレディーファーストを知らないことが考えられます。日本では昔、男尊女卑が顕著な時代がありました。日本の伝統スポーツと言われている相撲を例に挙げると分かりやすいでしょう。

ここ数年以内にあった土俵内女人禁制ニュースも記憶に新しいのではないでしょうか?ある市長が土俵内で倒れてしまった際に、看護資格を持っている医療従事者の女性が必死に救命措置を行っていましたが、若手の行司が場内アナウンスにて女性は土俵から下りるように指示したのです。そもそも土俵に女性が上がってはいけないのは、なぜなのでしょうか?土俵が女人禁制となっているのは、土俵が「神聖な場所」だからとされているのです。これには諸説あるのですが、現在の大相撲でも女人禁制となっていることが分かります。伝統的なスポーツでも男女差別的な考えが残っています。

このことからも考えられるように、日本には元々レディーファーストという言葉はありませんでした。その言葉だけが、近年グローバル化してきた波に乗って日本にもやってきたのです。そして、日本の教育でもレディーファーストやエスコートの仕方、マナーについて学ぶことができないことも理由の1つとなっているのでしょう。

また、欧米諸国に根付いている騎士道精神も知りません。騎士道精神とは、「紳士たるもの女性を守り、敬意を払いつつ大切に扱わなくてはならない」という考えです。このようなレディーファーストについてのマナーや習慣がないと、実行に移すのは難しいでしょう。しかし、知らなければしなくても良いという考えは良いとは言えません。知らなければ何をしていても良いことはなく、むしろ自ら知り行動に移すべきなのではないでしょうか?

2020年東京オリンピックが目前に迫っている

日本人が親切であるという考えは古く、今の日本人は無関心で自己中心的で不親切なのかと言われるとそうではありません。しかし、近隣のアジア圏内の国でも女性や子ども、お年寄り、障害者に対して電車内で席を譲る光景が日常茶飯事となっています。いくら文化や慣習が違うからと言って、今後よりグローバル化していく流れにおいてそのようなことは言っていられないのではないでしょうか?エレベーターでのマナーや電車内でのマナー、海外では当たり前となっているマナーを学ばなくてはなりません。

2020年には東京オリンピックが控えています。東京オリンピックが開催されれば、多くの外国人が日本を訪れるでしょう。その時に、この現状のままでは、日本人はマナーがないのではないか、日本人は電車内で席を譲ってくれない不親切な人だと思われてしまうことが考えられます。

レディーファーストをしようと提言しているわけではありません。世界的に当たり前となっている基本的なマナーを知りましょう。今後より日本が世界で活躍していくためには、このような根本からの教育を見直す必要があると考えます。子どもだけでなく、今の大人のマナーから改善していかなくてはならないでしょう。子どもは大人の真似をします。マナー良く行動していれば、子どもも自然とマナーを身に付けることができるようになります。現在の日本では、そのようなマナーを守れる人はどのくらいいるのでしょうか?

今回は、レディーファーストについてTweetした結果、どのような反応があったのか、日本の男女平等についてや世界のマナーを交えながらご紹介してきました。今後、日本がより世界で活躍していくために、グローバル化していくために、レディーファーストとまではいきませんが、自分自身のマナーを思い返してみると良いでしょう。

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